歯を失ったとき、どの治療を選ぶか悩む方は多いでしょう。インプラント、ブリッジ、入れ歯にはそれぞれメリット・デメリットがあり、自分のライフスタイルに合った治療法を選ぶことが大切です。
今回は、歯を失ったまま放置するリスクや、各治療法の違いについて詳しく解説します。
目次
抜糸後の歯の治療法は以下の3通りあります。
それぞれについて特徴を見ていきましょう。
インプラントは、人工歯根を顎の骨に埋め込む治療法です。
メリット
デメリット
天然歯のようにしっかり噛めることが最大のメリットですが、費用面や治療期間も考慮して選ぶことが重要です。
オールオンフォーとは、4本、または6本のインプラントで片顎12本の人工歯を支える治療法です。
通常のインプラントより本数が少なく、一般的に手術当日に仮歯まで入れることも可能なため、比較的短期間でしっかり噛めるようになります。
また、顎の骨が十分な部分を狙ってインプラントを埋入できるため、顎の骨が少ない場合に行う骨造成が必要ない場合があります。
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削り、連結した人工歯をかぶせる治療法です。
メリット
デメリット
健康な歯を削ることに注意が必要な治療法ですが、手術が不要なため、患者さんへの負担が少ないです。
入れ歯は、取り外し可能な義歯で、部分入れ歯と総入れ歯に分けられます。
高齢になると歯を失う方も増え、75歳以上では約3割※が総入れ歯を使用しているとのデータもあります。
※厚生労働省e-ヘルスネット「歯の喪失の実態」
メリット
デメリット
手術に抵抗がある方や、費用を抑えたい方に適した治療法です。
「インプラント・ブリッジ・入れ歯のどれがいいのか分からない」と悩まれる方は多いです。
治療法を選ぶ際は、それぞれの特徴とライフスタイルを考慮することが大切です。
インプラントはしっかり顎の骨に固定されるため、ずれたり取れたりすることなく噛めるのが特徴です。ブリッジも見た目が自然で違和感が少ないですが、支えとなる歯を削る必要があります。
ブリッジや入れ歯は外科的な処置を必要とせず、比較的短期間で治療を終えられます。ただし、支えとなる歯の負担や装着時の違和感などにも考慮が必要です。
インプラントは初期費用がかかりますが、毎日取り外して洗浄する必要がない・安定感・耐久性があることから、長期的に使用しやすい治療法です。ブリッジや入れ歯は保険適用のものもあり、費用を抑えることができます。
歯を失ったまま放置すると、見た目だけでなく健康にも影響を及ぼします。
周囲の歯が移動してしまうことで噛み合わせが悪くなったり、それが原因で頭痛や肩こりを引き起こすこともあります。また、噛んだ時に力がかからないため、顎の骨が痩せてしまうこともあります。
歯が抜けたまま放置するリスクや悪影響については、次回のブログで詳しく解説予定です。
歯がない状態を放置すると、噛みにくさや歯並びの変化、骨のやせ細りなど、さまざまな問題が起こることがあります。
インプラント、ブリッジ、入れ歯にはそれぞれメリット・デメリットがあり、ご自身に合った治療法を選ぶことが大切です。
しっかり噛めることは、食事の楽しみや健康にもつながります。
「自分にはどの治療法が合っているのか」「費用やメンテナンスが心配…」など、不安があれば遠慮なくご相談ください。