インプラントの治療費が高すぎる理由は?高くても選ばれる理由を解説
2025/05/01


「インプラントの治療費が高すぎるのはなぜ?」「インプラント治療は高くてもやるべき理由を知りたい」「できる限り費用を抑えて適切なインプラント治療を受けたい」と思っていませんか?

インプラントは費用が高くても、選ばれる理由やメリットが大きい治療法です。

そこでこの記事では、「インプラントの治療費が高すぎる理由や高くても選ばれる理由・メリット」を中心にご紹介していきます。インプラント治療のリスクを抑えるポイントや治療別の費用相場まで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

1.インプラントの治療費が高すぎると感じる7つの理由

インプラントの治療費が高すぎると感じる理由は、以下の7つです。

  • 保険適用外の自由診療である
  • インプラント本体の材料費が高額である
  • 最新設備や機器・衛生管理のためのコストがかかる
  • 歯科医師の技術習得費用が反映されている
  • 長い治療期間が必要である
  • 保証制度に費用がかかる
  • 必要に応じて骨造成手術などの追加費用がかかる

それぞれ解説します。

1-1.保険適用外の自費診療である

インプラント治療は保険適用外の自由診療であり、治療費は全額自己負担となります。

また、治療には高度な技術や最新の設備、高品質な材料や治療の複雑さなどが反映されており、基本的には相応の金額になっています。

ただし、医療目的で特定の条件に該当する場合は保険が適用されるケースもあり、費用が軽減される場合もあります。

1-2.インプラント本体の材料費が高額である

インプラントが高いと感じる理由には、インプラント本体の高額な材料費も関係があります。インプラントは、生体適合性が高く、耐久性のある「チタン」や「ジルコニア」などの素材が使われます。

主流はチタン製のインプラントですが、人体に優しい高品質な素材で、体の拒絶反応を抑えて使用可能です。しかし、高度で精密な製造・品質管理には十分なコストが必要となり、高額になる傾向があります。

1-3.最新設備や機器・衛生管理のためのコストがかかる

インプラント治療では、精密な検査をおこなうための最新のCTスキャンなどが必要となり、投資コストとして治療費に反映されます。また、衛生環境を維持するためには、滅菌設備や使い捨て医療器具を管理・調達するコストもかかります。

1-4.歯科医師の技術習得費用が反映されている

インプラント治療費が高額に感じられるのは、歯科医師の技術習得費用が反映されているためです。たとえば、歯科医師はインプラント治療をおこなうための外科的手術の技術や、CT診断に関する知識の習得が必要です。

歯科医師のインプラント治療における技術向上にはコストがかかり、治療費に反映されるため高額になります。

1-5.長い治療期間が必要である

インプラントは、長期間にわたる治療工程や通院回数が費用に反映されるため、治療費を高額に感じやすいです。治療には人工歯根の埋入から骨との結合、人工歯の装着まで複数の工程があり、平均「3カ月〜1年」ほどかかります。

また、もし事前治療や追加手術が必要な場合は、治療期間が1年以上に延びるケースもあります。また、定期的なメンテナンス・ケアなどの治療費も、費用がより高額に感じる要因になりやすいです。

1-6.保証制度に費用がかかる

インプラントの保証制度は、歯科医院やインプラントメーカーによって保証内容が異なるため、治療費が高く感じる場合もあります。たとえば、第三者保証会社のガイドデントが提供している「インプラント10年保証」では、インプラント(1本あたり)「24,800円」程度の保証料が必要です。

基本的にインプラント治療には保証制度が付きますが、将来の安心を得るための必要な費用となります。

1-7.必要に応じて骨造成手術などの追加費用がかかる

インプラント治療では、必要に応じて骨造成手術などの追加費用がかかる場合もあります。もしインプラント埋入前に顎骨の量が不足している場合、以下のような骨造成手術が必要となります。

  • GBR
  • ソケットリフト
  • サイナスリフト

歯科医院によって費用は異なりますが、骨造成手術の費用相場は「30万円」程度です。患者の骨の状態に応じて追加手術が必要となり、治療費が高く感じる場合もあります。

2.インプラントの費用が高くても選ばれる理由・メリット

高すぎてもインプラントが選ばれる理由・メリットは以下のとおりです。

  • 見た目が良くなる
  • その他の治療法と比較して長持ちする
  • 自然な感覚で咀嚼できる
  • 周囲の健康な歯を傷つけずに治療できる
  • 口内環境・体の健康を促進する
  • 顎骨の縮小を防止できる
  • 取り外す必要がないため管理しやすい
  • 発音が安定し喋りやすくなる

インプラント治療は、見た目を重視し、自然な歯に近い仕上がりを望む人に適しています。また、残っている健康な歯を大切にしたい方にもおすすめです。

関連記事:インプラントのメリット8選!デメリットや注意すべきトラブルも解説

3.後悔しないために高額なインプラント治療のリスクを抑えるポイント

高額なインプラント治療で後悔しないためのリスクを抑えるポイントとしては、以下の内容を押さえておきましょう。

  • 歯科医師の経験と専門性を確認する
  • 設備の充実度を確認する
  • 丁寧に治療計画の説明をしてくれるか確認する
  • 定期的なフォローアップをおこなっている歯科医院を選択する
  • ほかの患者の口コミ・レビューを確認する

インプラント治療では、丁寧なカウンセリングや適切な検査・治療が求められるため、歯科医師と十分に相談をおこないましょう。

関連記事:インプラントのリスクとは?リスクを抑える歯科医院の選び方も解説

4.【比較表】インプラント・ブリッジ・入れ歯の費用相場

インプラント・ブリッジ・入れ歯の費用相場は、以下のとおりです。

治療方法費用相場
インプラント(1本あたり)30万〜50万円程度
ブリッジ15万円~50万円程度
保険適用の部分入れ歯(1本あたり)5,000円〜15,000円程度
保険適用の総入れ歯15,000~20,000円程度
保険適用外の入れ歯(1本あたり)10万円〜30万円程度
保険適用外の総入れ歯20万円〜50万円程度

インプラントは、入れ歯やブリッジと比べると、ほかの健康な歯に負担をかけることなく、失われた歯の機能の回復が可能です。インプラント治療の費用は高額ですが、適切なケアを施せば、長期的なコストパフォーマンスが高くなります。

もし安価な治療を選択し、将来的にトラブルが発生した場合、より高額な治療費用がかかる場合もあるため慎重に検討をおこないましょう。

5.インプラント治療費を安く抑える方法

インプラント治療費を安く抑える方法は、以下の4つです。

  • 医療費控除制度を利用する
  • デンタルローンを活用する
  • クレジットカードの分割払いを利用する
  • 複数の歯科医院で見積りを比較する

ひとつずつ解説します。

5-1.医療費控除制度を利用する

インプラント治療費を安く抑える方法として、医療費控除制度の活用が有効です。インプラントは医療費控除の対象のため、確定申告をすることで、費用の一部が還付されます。

ただし条件があり、1年間に「自己負担で支払った医療費が合計10万円」または「総所得金額の5%」を超える場合に、超えた分の金額が所得から控除されます。

5-2.デンタルローンを活用する

インプラント治療は、デンタルローンを活用して治療費を抑えられます。実質分割払いが可能となり、月々の負担を軽減できます。

金融機関や信販会社と提携している歯科医院であれば、簡単に申し込みが可能です。

5-3.クレジットカードの分割払いを利用する

インプラント治療の費用をクレジットカードで決済し、分割払いにすることで毎月の費用負担を減らせます。ただし、手数料も上乗せされて総額は高くなるため、慎重に判断をおこないましょう。

また、歯科医院やクリニックによってクレジットカードのブランドが対応していない場合もあるため、事前に確認が必要です。

5-4.複数の歯科医院で見積りを比較する

インプラント治療の費用は、複数の歯科医院で見積り、比較することで費用を抑えられます。インプラント治療は保険適用外の自由診療のため、各歯科医院やクリニックで異なります。

治療の質やサポート体制、通いやすさなど、将来的な負担を考慮して選ぶのがおすすめです。

6.まとめ

インプラントは、保険適用外の自由診療のため「高すぎる」と感じる要因となっています。一方で、費用が高くてもインプラントは「見た目が良くなる」「自然な感覚で咀嚼できる」「その他の治療法と比較して長持ちする」など、選ばれる理由も存在します。

しかし、最適な治療計画は人それぞれ異なり、治療計画によって費用も変わるため、専門医と十分に相談して検討するのがおすすめです。

やまもと歯科・矯正歯科では、専門知識の豊富な歯科医師が最新設備によって、患者様の状態に合わせた適切なインプラント・矯正治療が可能です。インプラントや矯正治療に関する無料相談も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。

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