①治療に最適な時期を見逃さない
矯正を始める適正な時期は、顎の成長具合や、歯の生え方など、お子様によって様々です。
そのため、幼い頃から矯正の検診を受けることで、適正時期を見逃さずに矯正治療ができます。
一般歯科なワイヤー矯正から透明なマウスピースを用いた矯正、お子様の矯正にも対応しております
当院では、矯正歯科にも対応しております。
矯正歯科治療は、不正咬合を正常咬合にする歯科医療です。
不正咬合とは、悪い歯並びを総称したもので、咬み合わせがずれている状態を表す矯正用語です。
歯並びが悪ければ、咬み合わせも悪いので、全身の健康に大きな影響を与えます。それは肉体的なものばかりでなく、精神的にも大きな負担となります。
歯並びを治す矯正歯科は、病気を治すのと同じように歯の正常な咀嚼機能を取り戻し、健康な体と心をつくるための歯科治療なのです。
また、歯並びがキレイな人に比べ、歯並びが悪い人は歯の隙間に汚れが溜まりやすく、虫歯になるリスクが高くなります。さらに、整理整頓されている部屋と、きちんと整理されている部屋では散らかった時の掃除のしやすさが違うように、歯並びが悪いと歯みがきがしづらくなり悪循環を生みます。
矯正治療には患者様のご協力が必要不可欠です。どのような治療をどのくらいの期間行うのか、注意すべき点は何かなど、まずお気軽にご相談ください。
当院では、一般的なワイヤー矯正以外に、インビザラインというマウスピースを用いた新しい矯正治療法も取り入れております。
この治療法は、ワイヤーを使わず、透明なマウスピースを使用しての矯正治療となりますので、矯正治療中であっても笑顔を見せることができます。相手に伝えない限り、おそらくは誰も治療を受けていることに気づかないでしょう。 透明で取り外しが可能なマウスピース(インビザライン) を順次装着することで、きれいな歯並びへと変化を遂げていきます。
インビザライン・アライナーは約2週間ごとに新しいものに交換します。
少しずつ歯が移動するにつれて、理想的な笑顔へと近づいていくことでしょう。
透明、自分で取り外し可能、しかも快適。インビザラインの装着は快適なので、日頃の多忙なライフスタイルにも支障がありません。
自分で簡単に取り外し可能なので、食生活もこれまで通りです。歯磨きやフロスにも全く影響がないので、歯と歯周組織をこれまで通り健康に保つことができます。
インビザラインを始めるには、一度患者様の歯型を採取する必要があります。それを基にシミュレーションを行い、オーダーメイドのマウスピース型矯正装置によって歯並びを整えて行きます。
そこで活躍するのがインビザライン専用の口腔内スキャナー「iTero(アイテロ)」です。iTeroは特殊なカメラでお口の中を様々な角度から撮影し、口腔内を3D画像としてスキャンする機材で、現在インビザラインと連動できるスキャナーは、日本国内でこのiTeroのみです。
非常に精度が高く、撮影時間も短時間なので、印象材(柔らかいガムのような物)を用いた通常の歯型採取に比べ、患者様の負担が大幅に軽減されました。通常、歯型採取は印象材(柔らかいガムのような物)を数分噛み続ける事で型を取るので、不快に感じたり、印象材が口の中に残るケースがあります。しかし、iTeroはスティックタイプのカメラで口腔内を撮影するだけなので、歯型採取時の負担を軽減することができます。
通常の歯型採取の場合、印象材の準備と硬化待ちに数十分かかりますが、iTeroは5分程度で採取が完了します。また、通所は採取した歯型をデジタル化する工程がありますが、iTeroは始めからデジタルデータでスキャンするので、通常よりも半分の期間で治療が開始できます。
インビザライン治療で1番トラブルが多いのが、歯型の採り直しです。印象材を用いた方法では精度が安定しない上に、即日結果が出ないので歯型採取だけで数か月かかるケースもあります。一方、iTeroは不備があった時、その場でエラーが出るので採り直しリスクは、ほぼゼロです。
ワイヤー矯正装置一番歴史が古いオーソドックスな矯正装置です。
上顎および下顎ともに、歯の表側に矯正装置を付けて治療を行います。
歯に接着するブラケットと金属のワイヤーを使用します。
ブラケットには金属のもの以外にも、透明のプラスチックやセラミックで出来たものもあります。
MTM部分矯正は、小矯正とも呼ばれる矯正方法です。
部分矯正(MTM矯正)大きく通常の矯正治療と異なる点は、口全体の矯正は全ての歯を動かして良い噛み合わせを作り出すのに対して、ピンポイントに移動させたい歯だけを狙って目的に応じて矯正治療を行なう方法です。
動かす歯も基本的には1歯から上下で数歯ぐらいで、比較的短期間で移動させ、その他の歯や固定源となる歯をできるだけ動かしません。
また、本来では抜かなければならいような歯を最大限生かして、できるだけ長く使うためにも用いられることもMTM部分矯正の特徴の一つです。
インプラント矯正ミニインプラント矯正は、矯正用につくられた小型のインプラントを顎の骨に埋め込み、固定源とすることにより、効率的かつ短期間で歯を動かすことができるので矯正期間を大幅にカットできます。
また、他の矯正治療との併用が可能な治療法です。
このミニインプラントを用いる場合、右の図のように、ミニインプラントを埋め込み、これを杭のように使って矯正治療を行います。矯正治療が終わったら、この埋め込んだミニインプラントは、撤去します。このミニインプラントの矯正方法は、動く必要性のない他の歯が動くこともなく、矯正の時間も短く治療でき、周囲の軟組織への刺激が少なく、粘膜のキズが治ると、すぐに使用開始することができます。
ちなみに、ミニインプラントを使った矯正方法では、今までの矯正治療では、治療が困難とされていた、大臼歯の圧下・近遠心移動も可能で、抜歯の可能性を低くすることもできます。
小児矯正歯科には、治療時期によって、下記のような「第1期矯正治療」「第2期矯正治療」の2種類に分けられます。
この時期は乳歯と永久歯が混じって生えているので、歯並びをそろえるよりも、永久歯がきれいに生えそろう下準備を行う時期です。
第1期矯正治療では、取り外し可能な顎を広げる矯正器具を用いて、土台となる顎の形を整えたり、顎骨の成長を利用した骨格的な改善や歯並びや噛み合せに悪影響を及ぼすクセの修正などを行います。
その後、永久歯が生えそろうまで経過観察し、次の第2期矯正治療に移ります。
場合よっては第2期矯正治療の必要が無いお子様にもいらっしゃいますが、より精度の高い矯正を行うために、基本的には第2期矯正治療を視野に入れて第1期矯正治療を行います。
永久歯が完全に生えそろった時期以降に行う矯正治療です。
この時期の治療は、大人の矯正と同じようにワイヤーを用いて歯を動かす矯正治療を行います。
矯正を始める適正な時期は、顎の成長具合や、歯の生え方など、お子様によって様々です。
そのため、幼い頃から矯正の検診を受けることで、適正時期を見逃さずに矯正治療ができます。
成人矯正では、抜歯をして歯をキレイに並べるスペースを作らなければない場合があります。
しかし、子どもの矯正は、顎の成長を利用するので、歯を並べるスペースを確保しながら矯正ができるので、抜歯の可能性を減らせます。
子どもの骨は軟らかく、これは歯を支える骨についても同様の事が言えます。
その分、大人になってからの矯正に比べ、効率的に歯の移動が可能です。また、成人矯正に比べ痛みも抑えることができます。
幼少期は筋肉と骨の成長が早いので、この時期の噛み合せは顔全体の形成に影響を与えます。
その為、早い時期から噛みあわせをコントロールすることで、歯並びだけでなく、呼吸や顎関節の機能などを正常に発育させることができます。
矯正治療は定期的に歯科医院に通う必要があるため、その際に虫歯の検診・予防も可能です。 また、キレイに生えそろった歯並びは、ブラッシングがしやすく、将来的にも虫歯・歯周病の予防に繋がります。