インプラントは費用がかかる治療だからこそ、治療後に不具合が起きた場合の備えも気になるところですよね。
「どこまで保証されるの？」「そもそも保証って必要なの？」と疑問を持つ方も多いかもしれません。
そこで今回は、インプラント治療後の安心につながる「保証制度」について、解説します。
治療後も安心してインプラントを使い続けるために、保証制度の仕組みを知っておきましょう。
目次
インプラントには、一定期間の保証制度を設けている医院が多くあります。
これは、治療後の経過に不測のトラブルが起きた際、患者さんの負担を軽減し、安心して治療を受けていただくためです。
インプラントは、埋め込んだインプラント体と顎の骨がしっかり結合することで長期的に機能する治療法とされていますが、まれにネジの緩みや上部構造の破損などが見られることもあります。
こうしたトラブルが、過失によるものではない場合、再治療や修復の一部が保証の対象になることがあります。
保証制度は、そうした“万一”に備える仕組みとして、多くの方にとって心強い存在となっています。
インプラントの保証期間は、医院によって異なりますが、一般的には5〜10年が目安です。
例えば、インプラント体（骨に埋め込む部分）には10年、上部構造（人工歯の部分）には5年といったように、部位ごとに保証期間を分けて設定しているケースもあります。
また、インプラントメーカーでも製品保証を設けており、たとえばストローマン社では10年の保証期間が設けられています。
ただし、これらのメーカー保証と医院での保証制度は別物であり、実際に再治療が必要となった際の対応は医院ごとの方針によって異なります。
保証内容は事前にしっかり確認しておくことをおすすめします。
当院では、インプラント治療後も安心して過ごしていただけるよう、10年間（インプラント体＆上部構造）の保証制度を導入しています。
ただし、すべてのケースで保証が適用されるわけではなく、いくつかの条件を満たしていただく必要があります。
インプラントを長く良好に保つためには、定期的なチェックとクリーニングが欠かせません。
当院では、年に1〜2回のメンテナンスをお願いしています。メンテナンスにお越しいただくことで、トラブルの予防や早期対応が可能となり、保証の対象範囲を保つことにもつながります。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方には、ナイトガードの使用をお願いする場合があります。
こうした負荷がインプラントに繰り返しかかると、上部構造の破損やネジのゆるみなどの原因になることがあります。
また、喫煙はインプラントの定着や歯周組織の回復を妨げることがあるため、禁煙を案内することもあります。
これらの指示を守っていただくことも、保証の条件の一部となります。
インプラントのゆるみや上部構造の破損など、通常の使用環境で起きたトラブルについては、保証の対象となることがあります。
一方で、明らかな不注意や事故、患者さんによる自己判断での取り外しや破損といったケースでは、保証の対象外となることがあります。
保証制度をうまく活用するためには、以下のような点を知っておくと安心です。
インプラント治療後に引っ越しで転院すると、保証が継続できないことがあります。多くの医院では、定期メンテナンスの受診が保証の条件となっているため、通院が難しくなる場合は注意が必要です。
保証制度は医院ごとに異なるため、転居先で同じ保証が受けられるとは限りません。事前に担当医へ相談し、紹介状などを用意してもらうと安心です。
新しい環境でも、インプラントを長く使い続けるためには、定期的なメンテナンスを欠かさず続けることが大切です。
インプラント治療後には、保証内容を記載した書面をお渡ししています。
万一紛失された場合、内容の確認や再発行にお時間をいただくことがありますので、大切に保管してください。
すべてのトラブルが保証の対象になるわけではありません。たとえば、自己判断による破損では、保証が適用されない可能性があります。ご不明な点がある場合は、事前に詳しくご説明しますので、遠慮なくお尋ねください。
インプラントは、見た目の自然さやしっかりと噛める機能が期待できる治療法のひとつです。
だからこそ、治療後のアフターケアやサポート体制も大切な要素になります。
やまもと歯科・矯正歯科では、インプラント体と上部構造の両方に対して10年間の保証制度をご用意しております。
定期的なメンテナンスや術後の注意点を守っていただくことで、より安心して長くご使用いただけます。
「保証内容について詳しく知りたい」「インプラントを検討しているけれど不安がある」という方は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。
