骨が足りないと断られた方へ|インプラントを諦めない骨造成の選択肢|たつの市の歯医者ならやまもと歯科・矯正歯科|24時間ネット受付可

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骨が足りないと断られた方へ|インプラントを諦めない骨造成の選択肢

骨が足りないと断られた方へ|インプラントを諦めない骨造成の選択肢

骨が薄いと言われた段階で、検討をやめる必要はありません


かかりつけの歯科医院で「上顎の骨が薄いので当院では難しい、部分入れ歯で」と言われ、気持ちが沈んでしまった方は少なくありません。50代で入れ歯には踏み切れない、けれど骨を増やす外科処置にも迷いがある——その揺れは自然なものです。この記事では、顎の骨が減る背景、GBR法やサイナスリフトといった骨造成の考え方、期間と費用の目安、術後の腫れと仕事の折り合いまでを、たつの市のやまもと歯科・矯正歯科の視点で整理します。判断材料をそろえてから決めても、遅くはありません。


この記事の要点まとめ


  • 骨が薄くてもGBR法やサイナスリフトなどの骨造成により治療を目指せる場合があります。
  • 骨造成を伴う場合は治癒期間や費用、術後の腫れを見通した計画的な判断が大切です。
  • 診査基準や対応術式は医院で異なるため、セカンドオピニオンも視野に検討できます。

なぜ「骨が足りない」と断られるのか?顎の骨が薄くなる理由と診断の背景


インプラントは顎の骨に人工歯根を固定する治療です。だからこそ、支えとなる骨の幅と高さがある程度は求められます。まずは骨が減っていく背景と、医院によって方針の判断が分かれる理由から見ていきましょう。


むし歯や歯周病の放置・抜歯後の骨吸収が進む仕組み


歯周病は歯ぐきの炎症だけで終わらず、歯を支える骨(歯槽骨)が少しずつ失われていく疾患とされています1。重度まで進んだ部位では、抜歯に至る前からすでに骨がかなり減っていることもめずらしくありません。むし歯を長く放置した場合も、感染が根の先へ及ぶことで周囲の骨へ影響が出ることがあります。


さらに抜歯後は、噛む刺激が骨へ伝わらなくなります。その結果、傷が治る過程で骨の幅と高さが減っていく「骨吸収」が進んでいきます。変化が出やすいのは抜歯直後から1年ほどとされ、長く手つかずだった部位は骨が薄くなりやすい傾向があります。上顎の奥歯は上顎洞(サイナス)という空洞が上にあるため、骨を失うと空洞が下方へ広がる形で高さが不足しやすい部位。下顎より骨質がやわらかい傾向もあり、「上顎の骨が薄い」と説明されるケースが多くなります。


歯科医院の設備や術式の対応力によって判断が分かれる理由


平面のレントゲンだけでは、骨の厚み(幅)や上顎洞・神経までの立体的な距離までは読み切りにくいものです。三次元で撮影できる歯科用CTで診査すると、同じ部位でも残っている骨の量や形が想定と違っていることがあります3。つまり、「骨が足りない」という結論は、どの検査でどこまで見たかによって変わり得るわけです。


また、骨造成を伴う処置は外科的な難症例に分類されます。衛生管理を整えたオペ室、術中の全身状態を確認する機器、術者の研修歴や積み重ねた経験——こうした条件がそろって、はじめて計画できるものです2。体制が整っていない場合に無理に進めず、お断りする方針を取るのは、リスクを抑えるための誠実な判断でもあります。裏を返せば「治療そのものが不可能」という意味とは限りません。骨造成に対応している歯科医院で改めて診査を受けたところ、別の術式で計画を立てられた、という例も報告されています。


上顎や骨不足に対応する骨造成治療(GBR法・サイナスリフト・ソケットリフト)

上顎や骨不足に対応する骨造成治療(GBR法・サイナスリフト・ソケットリフト)

骨造成とは、足りない骨を補填材で補い、体が自分の骨をつくる働きを助ける処置の総称です。部位と、不足している方向(幅か高さか)によって用いる術式が変わります。


骨の幅や高さを補うGBR法(骨再生誘導法)の仕組み


GBR法(Guided Bone Regeneration)は、骨が欠けた部分に骨補填材を置き、その上を吸収性・非吸収性の遮断膜(メンブレン)で覆う方法です。膜でふたをすることで、骨より早く増える歯ぐき側の組織が入り込むのを防ぎ、骨がつくられるためのスペースを保つ考え方に基づいています2


インプラント埋入と同時に行う場合と、骨造成を先に済ませて治癒を待ってから埋入する場合の2通りがあり、欠損の大きさで使い分けます。骨の幅がわずかに足りない症例では、骨を縦に広げるスプリットクレストという手技を併用することもあります。


上顎の空洞を持ち上げて骨を確保するサイナスリフトとソケットリフト


上顎の奥歯では、上顎洞の底にある薄い粘膜(シュナイダー膜)を押し上げ、できたスペースに骨補填材を入れて高さを確保します。


  • ソケットリフト:インプラントを入れる穴から間接的に膜を持ち上げる方法。残っている骨の高さが5mm前後ある症例が対象で、身体への負担は軽めとされ、埋入と同時に行えることが多い術式です。
  • サイナスリフト(ラテラルウィンドウテクニック):歯ぐきの側方から骨に小窓を開け、直視下で膜を持ち上げて広く骨を補う方法。高さが大きく不足していても計画しやすい一方、処置範囲が広いぶん腫れや内出血は出やすくなります2

骨造成に用いる骨補填材の種類と骨が定着するプロセス


補填材には、患者さんご自身から採取する自家骨、動物由来の骨を脱タンパク処理した材料、ハイドロキシアパタイトやβ-TCPなどの人工骨があります。いずれも「足場」として働き、数か月かけて周囲から血管と骨をつくる細胞が入り込み、自分の骨組織へ置き換わっていく流れです2


当院では、必要に応じて患者さんご自身の血液から抽出した成分を用いるCGF再生療法を併用し、治癒のサポートを図っています。とはいえ、喫煙や口腔内の衛生状態、糖尿病などの持病は骨の治癒に影響するとされ、思うように定着せず追加処置を検討する可能性もあります1。処置前の生活習慣の見直しと、術後の指示を守ること。この2点が経過を大きく左右します。


治療期間・費用・術後の腫れなど身体への負担を見通す具体的な判断基準

治療期間・費用・術後の腫れなど身体への負担を見通す具体的な判断基準

骨造成を検討するうえで気になるのは、「どれだけ通うのか」「いくら増えるのか」「何日仕事を離れるのか」という現実的な部分でしょう。目安を持っておくと、予定を組みながら落ち着いて検討できます。


通常の埋入よりも長くなる治癒期間と通院スケジュールの目安


骨造成を伴わないインプラントでも、埋入したインプラントと骨が結合するまでにおおよそ3〜6か月の治癒期間が必要とされています。骨造成を同時に行う場合はこの期間がやや延び、骨造成を先行させる場合は造成部位が落ち着くまで4〜6か月ほど待ってから埋入し、さらに結合期間を置いて人工歯へ進みます。


つまり、先行して骨をつくる計画では、相談から人工歯の装着まで1年〜1年半程度を見込むケースがあります2。通院そのものは、術後の消毒や経過確認を含めて月1回前後が中心。当院では1回あたりの治療時間を長めに設定する短期集中治療も取り入れており、通院回数を抑えたいというご希望も伺いながら計画を立てています。なお、実際の期間は骨の状態や治癒の経過によって個人差があります。


自由診療における骨造成の追加費用と費用の考え方


骨造成を伴うインプラントは自由診療で、インプラント本体とは別に費用が発生します。当院ウェブサイトに掲示している目安では、インプラント(CT診断料・インプラント体・アバットメント)が330,000円、上部構造が88,000円〜154,000円、骨造成に関する処置が88,000円〜550,000円、静脈内鎮静法が110,000円(いずれも税込)と、術式や範囲によって幅があります。ソケットリフトとサイナスリフトのように処置規模が異なれば、費用も変わってきます。


医療費控除の対象となる場合があり、当院ではクレジットカードや分割払いにも対応しています。費用は「支払う額」だけでなく、周囲の歯を整えずに済むこと、そして術後のメンテナンスまで含めた長期の維持費として捉えることが大切です。当院で手術を行ったインプラントには10年間の保証制度(医院規定あり)を設けています3


術後の腫れや内出血のピーク期間と仕事復帰への影響


外科処置の後は、痛み・腫れ・違和感・出血が生じる場合があります。腫れは術後2〜3日目に強まり、その後和らいでいく経過が一般的で、当院では「2〜3日で治まることが多い」とご説明しています。サイナスリフトのように範囲が広い処置では、頬や目の下に内出血の色が出て、1〜2週間かけて薄くなっていくこともあります2


デスクワークなら翌日から通常業務に戻る方もいますが、腫れが目立つ時期を避けたいなら、週末前の施術で2〜3日の余裕をつくる段取りが現実的でしょう。術後は強く鼻をかむこと、激しい運動、飲酒、喫煙を控え、処方薬は指示どおりに服用してください。処置への恐怖心が強い方には静脈内鎮静法という選択肢もあり、歯科麻酔科医が全身状態を確認しながら管理します。


入れ歯を決める前に検討したいセカンドオピニオンと医院選びの着眼点


一つの歯科医院で難しいと言われたとしても、それは「その医院の診査と治療方針での結論」です。別の視点から診査を受け、選択肢を並べたうえで納得して決める。この姿勢が、その後の納得感につながります。


骨造成を行っても治療が難しい場合の補綴選択肢を整理する


顎の骨の状態以外にも、インプラントを慎重に判断すべき条件があります。骨の成長途中にあたる方(およそ18歳未満)、妊娠中・授乳中の方、心疾患や骨粗鬆症など内科的な疾患をお持ちの方、糖尿病や喫煙習慣で治癒への影響が想定される方などは、処置の前に主治医との連携や生活習慣の見直しが必要になることがあります1


骨造成が適さない場合でも、道は一つではありません。骨が残っている部位を選び、少ない本数のインプラントで固定式の人工歯を支えるオールオン4、インプラントで入れ歯を支えるオーバーデンチャーといった方法もあります。部分入れ歯は外科処置が不要で取り外して清掃しやすい反面、装着感には慣れが必要。ブリッジは固定式ですが、両隣の歯を整える必要があります。それぞれに得意な点と引き換えになる点があるため、ご自身の生活で何を優先するかを基準に選ぶことをおすすめします3。欠損をそのままにすると噛み合わせ全体へ影響が及ぶ可能性もあるため、早めのご相談を。


歯科用CTや専用オペ室の有無を確認し客観的な診査を受ける重要性


セカンドオピニオンを受ける歯科医院を選ぶ際は、次の点を確認しておくと判断しやすくなります。


  • 歯科用CTで骨の幅・高さ・上顎洞や神経の位置を三次元的に診査しているか
  • CTと口腔内スキャナーのデータを重ねたシミュレーションやサージカルガイドを用いた計画に対応しているか
  • 外科処置を行う専用オペ室、クラスBの滅菌器、術中の全身状態を確認する生体情報モニターなどの体制があるか
  • 学会所属や研修歴、骨造成を含む症例の経験、治療後のメンテナンス体制
  • 費用の内訳・想定されるリスク・代替案を書面で説明してくれるか23

当院では、歯科用CTや口腔内スキャナー、空気清浄設備を備えた専用オペ室を整え、日本口腔インプラント学会などに所属する歯科医師が診査から手術まで担当しています(インプラント埋入は年間500本/2024年実績)。インプラントをご検討中の方には無料相談を実施し、CT撮影も無料で行ったうえで診断と治療計画をご提示します。無理に治療をおすすめすることはありませんので、他院で難しいと言われた段階での情報収集としてご利用いただけます。メンテナンス専用フロアでは専任の歯科衛生士が術後の管理を担当し、インプラント周囲炎の予防に努めています。


よくあるご質問


Q. インプラント治療で骨が足りない場合はどうすればよいですか?

A. まずは歯科用CTで骨の幅・高さ・上顎洞や神経との位置関係を三次元的に診査し、どの方向が不足しているのかを把握します。そのうえでGBR法、ソケットリフト、サイナスリフトなどの骨造成を検討したり、骨が残っている部位を活用する術式を計画したりします。診査の内容によって方針が変わるため、現状の把握が出発点です。


Q. インプラントができないと言われたのですが、なぜですか?

A. 骨量の不足だけでなく、重度の歯周病、糖尿病などの全身疾患、服薬内容、喫煙習慣、骨の成長途中であることなど、複数の要因が関係します。加えて、その歯科医院が骨造成を伴う外科処置を行う体制を取っていない場合もあります。理由を具体的に確認し、必要であれば別の歯科医院で改めて診査を受ける方法もあります。


Q. 骨がなくてもインプラントはできますか?

A. 骨がまったく不要になるわけではありませんが、骨造成で支えとなる骨を補ったり、骨が残っている位置を選んで埋入したりすることで計画できる場合があります。ただし、すべての方に適応するとは言えず、治癒の状況によって追加の処置を検討することもあります。診査結果をもとに個別に判断します。


Q. 骨造成を伴うと、治療期間はどれくらい延びますか?

A. 骨造成を先行させる計画では、造成部位の治癒に4〜6か月ほど、その後の埋入から結合までにさらに3〜6か月ほどを見込むことがあり、全体で1年〜1年半程度になるケースもあります。埋入と同時に骨造成を行える症例であれば、期間の延びを抑えやすい傾向があります。いずれも個人差があります。


Q. インプラント治療を慎重に検討したほうがよい方は?

A. 治療後の定期メンテナンスに通うことが難しい方、喫煙量が多い方、歯ぎしりや食いしばりが強い方、重度の歯周病が未治療の方などは、条件を整えてからの判断が望まれます。妊娠中・授乳中の方や、心疾患・骨粗鬆症などで服薬中の方も、主治医と連携しながら慎重に検討します。


参考文献


1. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(口腔・歯の健康)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/teeth

2. 日本口腔インプラント学会 https://www.shika-implant.org/

3. 公益社団法人 日本歯科医師会 https://www.jda.or.jp/


山本 修平

歯科医師


やまもと歯科・矯正歯科

院長

山本 修平

▶ 監修者プロフィール

経歴
1985年 たつの市御津町生まれ
1998年 御津小学校 卒業
2001年 御津中学校 卒業
2004年 龍野高校 卒業
2011年 大阪歯科大学 卒業
2011年 阪歯科大学附属病院 歯内療法科
2012年 医療法人小室会 小室歯科 天王寺ステーションビル診療所 勤務
2018年 同診療所 医長 副院長 就任
2019年 やまもと歯科・矯正歯科 リニューアル開院
資格・所属学会
日本口腔インプラント学会
日本顎咬合学会
日本歯周病学会
日本補綴歯科学会
日本矯正歯科学会
日本アライナー矯正歯科研究会