インプラントで噛むと痛い原因とは? 術後・数年後の痛みについて|たつの市の歯医者ならやまもと歯科・矯正歯科|24時間ネット受付可

トピックス TOPICS

インプラントで噛むと痛い原因とは? 術後・数年後の痛みについて


インプラント治療を受けたあと、食事中に「噛むと痛い」「なんとなく違和感がある」と感じたことはありませんか?


こうした症状は、術後すぐに起こる場合と、数年経ってから現れる場合があり、それぞれ原因が異なります。


この記事では、インプラントで噛むときに痛みや違和感が出る原因と、その対処法について解説します。


■インプラント治療後に噛むと痛い・違和感がある原因

インプラントで噛むと痛みが出る原因はいくつかあり、痛みの時期や症状によって考えられるトラブルが異なります。


術後すぐの痛みは回復途中のサイン

インプラントの手術では、顎の骨や歯ぐきに外科的な処置を行います。そのため、術後数日〜1週間ほどは痛みや腫れが出ることがあります。これは組織が回復する過程で起こる自然な反応であり、日に日に軽減していくのが通常の経過です。


ただし、1週間以上たっても強い痛みが続く場合や、痛みが増していく場合は、細菌感染やインプラントの不具合が起きている可能性があります。


腫れがひかない、膿が出るといった症状があるときは、早めに歯科医院を受診してください。


噛み合わせの不具合

被せ物(上部構造)の高さが合っていないと、インプラント部分に過剰な力がかかり、噛むたびに痛みや違和感が出ることがあります。


インプラントには天然歯にある歯根膜(しこんまく)というクッション機能がなく、噛む力が直接顎の骨に伝わるため、わずかなズレでも負担が集中しやすい構造です。


噛み合わせの不具合は、被せ物の高さや形を微調整する「咬合調整」で改善できるケースが多いため、違和感がある場合は歯科医師に相談しましょう。


インプラント体と骨の結合が不十分なケース

インプラント体が顎の骨としっかり結合(オッセオインテグレーション)していないと、噛むたびにインプラントが微細に動き、痛みにつながることがあります。


骨の質や量の不足、喫煙や糖尿病といった全身的な要因、治癒期間中に硬いものを噛んでしまうなどの過度な負荷が、結合を妨げる原因になりえます。レントゲン検査で結合状態を確認し、必要に応じて再治療を検討します。


アバットメントの緩み・パーツの不具合

インプラント体と人工歯をつなぐ「アバットメント」という部品が、長期間の使用で少しずつ緩むことがあります。緩みが生じると、噛むときにぐらつきや違和感が出たり、噛み合わせが変化したりする場合があります。


こうした症状が出た場合は、パーツの締め直しや交換で対応できることが多いため、気になったら早めにご相談ください。


■数年後にインプラントが痛くなるのはなぜ?

治療直後は問題なく使えていたインプラントでも、数年経ってから痛みや違和感が出ることもあります。


インプラント周囲炎

インプラント周囲炎とは、インプラント周囲の歯ぐきや顎の骨に細菌感染が起き、炎症が進行する病気です。歯周病に似た症状で、歯ぐきの腫れ・出血・膿・ぐらつきなどが現れます。


インプラントには歯根膜がないため、天然歯と比べて細菌が侵入しやすく、炎症への抵抗力も弱い傾向があります。さらに、痛みを自覚しにくいという特徴があり、気づいたときにはかなり進行しているケースも少なくありません。


放置すると顎の骨が吸収され、最終的にインプラントが脱落するリスクがあります。定期メンテナンスを受けている患者さんのほうが、受けていない患者さんよりもインプラント周囲のトラブル発生率が低く、インプラントの残存率が高いという報告もあります。


歯科インプラント治療のためのQ&A
(厚生労働省委託事業・平成26年)


噛み合わせの変化と周囲の歯のトラブル

天然歯は加齢や歯ぎしり・食いしばりの習慣によって、少しずつ位置が変わることがあります。


一方、インプラントは骨に固定されているため動きません。この差によって噛み合わせのバランスが崩れ、インプラントに過剰な力がかかって痛みが出ることがあります。


また、インプラント自体には問題がなくても、隣接する天然歯のむし歯や歯周病が痛みの原因になっているケースもあります。「インプラントが痛い」と思って受診したら、実は隣の歯が原因だったということも珍しくありません。


■噛むときの痛みや違和感への対処法

インプラントで噛むときの痛みは、原因に応じた対処が必要です。受診時のポイントと、受診までにご自身でできるケアを紹介します。


まず歯科医院を受診する

インプラントの痛みは、原因によって対処法が大きく異なります。噛み合わせの問題であれば咬合調整、インプラント周囲炎であれば段階に応じたクリーニングや投薬、パーツの不具合であれば締め直しや交換が必要です。


自己判断は難しいため、痛みや違和感が続く場合は、まずインプラント治療を受けた歯科医院で診てもらうことをおすすめします。


受診までに自分でできること

受診までの間は、患部への刺激を避けることが大切です。硬い食べ物を控えてやわらかい食事を選ぶ、処方されている鎮痛薬があれば服用する、患部を避けてやさしくブラッシングするなどの対応で、症状の悪化を防ぎましょう。


■インプラントで噛むと痛いときは早めの受診を

インプラントで噛むと痛い原因は、術後すぐの場合と数年後の場合で異なります。術後の痛みは回復の過程で起こる一時的なものが多い一方、数年後の痛みはインプラント周囲炎や噛み合わせの変化など、放置すると悪化するトラブルが隠れている可能性があります。


いずれの場合も、痛みや違和感があったら自己判断せず、歯科医院へご相談ください。やまもと歯科・矯正歯科では、インプラント治療後の定期メンテナンスやトラブルへの対応も行っています。気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。



やまもと歯科・矯正歯科
歯科医師
⇒院長の経歴はこちら